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クラリネット 大阪府,女性 2007/03/23 (Fri)
河口湖音楽祭がどれだけ面白いものか、多数の人から伺っていたが、なかなか参加できないでいた。それを、踏み切らせてくれたものは、今年の音楽祭呼びかけにあった「先生との合奏、ブラームス クラリネット五重奏」の文字だった。あこがれの曲が、プロの先生の指導のもとに演奏できるとは! たとえ、火の中山の中、数々の障壁を越えながら、到着した驟雨の河口湖は、さながら修験者を迎える仙界のようだった。 早速始まる予約合奏。自分がろくに吹けもしないのに頼んでしまったレーガーのクラ五重奏、どんなご迷惑をおかけするか、と思ったが、合奏が始まったとたん、不安も疲れも、よそよそしさでさえ、音楽の世界が消し去ってくれた。それは、夕方のパーティが象徴していたような音楽の力、出身地の隔たりも、世代のギャップ、腕前の違いも全て融和させてくれる音楽の世界だった。 翌日、朝九時、とうとうブラームスのクラリネット五重奏が始まった。例のあのフレーズでバイオリンがスタートを告げる。なんて美しいんだろう!無我夢中のうちに、二時間は過ぎ去った。準備はしてきた筈だったが、本番では先生を始めほかのメンバーに申し訳ないような演奏しかできなかった。しかし、自分の演奏を客観視でき、今後の課題がはっきりしたこと、先生とご一緒でき、貴重なコメントを頂けたこと(とくに、五人の空間の一点に音を集中させて場を作る、というアドバイスは目から鱗だった)数時間前までは知らない方だったメンバーに、ブラームスを楽しませてもらったこと等、たくさんの収穫が得られた。 帰りの車中、12時間吹きっぱなしで痛くなった唇を労わりながら、今、後にした仙界で味わったレーガーやブラームスやブルッフを懐かしんだ。みなさんが作ってくださった音の世界をたっぷり楽しんだ至福の時間だった。
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