入ってヨカッタ!エイパ体験談

2010年

>>体験談目次へ

初参加・夢のような2日間(2010年10月河口湖音楽祭)  愛知県 チェロ 女性

自分は経験不足なので、音楽祭などまだまだだけれど、いつかは参加したいなあ、などと思っていました。でも「いつか」なんていう日は自分が思い切らない限り永遠にこないと気づき、参加を決めました。暖かく励ましてくださった皆さんありがとうございます。

先生との合奏(モーツアルトピアノ四重奏曲)に始まり、全枠、至福のときでした。一人で弾いているときに心地よい音程やリズム感とアンサンブルで響かせるということは、少し違う・・・たとえば第3音を低めにとるとかって定説で、確かに高くてはいけないし、ソロで弾いてるときは少し低めが気持ちよかったりするけれど、きれいな和音は響かない・・・とのアドヴァイスは目からうろこでした。 みなさん、演奏もお人柄も魅力的で、ご一緒できてうれしかったです。メンデルスゾーン8重奏など一生弾く機会がなかっただろう曲を体験でき、もっともっと練習、準備をしていけば良かったという自分の大きな反省は置いておいて、本当に夢のような二日間でした。お世話くださいました皆様に心から感謝いたします。あんなふうに室内楽三昧に浸れるって幸せです。土曜の夕方に帰ったので、パーティに出れず、すごく損をするようにおっしゃってくださいましたが、充分満足で帰途につきました。パーティーはまたの楽しみにとっておきます。

初参加でオクテット(2010年10月河口湖音楽祭)  兵庫県  Vc  男性

今回初めて、河口湖音楽祭に参加させていただきました。とはいうものの何もわからないままに申し込みをさせていただきました。メンデルスゾーン八重奏曲に申し込むというよりは、物集女先生に「その他大勢でのレッスン」が受けられればいいかな、程度の認識しかありませんでした。ところが事務局の方から、指名されたパートは責任を持って弾いてください、との厳命があり、はじめて事の重大さに気づいた次第です。今回の音楽祭で練習が必要な曲が他にもたくさんある中で、このメンデルスゾーンは未体験の曲でもあり、しかも一番私には難しい曲だったので大変なプレッシャーを感じていました。そして当日、不安を抱えたまま物集女先生の合奏レッスンに望みました。しかし、先生のやわらかいお人柄にまず安心をしました。練習は第一楽章を丁寧に見ていただき、あとはあたふたと全楽章を通しました。先生の、「メロディーの主役が誰かを意識して聞きましょう。」との一言があり、それをきっかけに他の7人全員が音楽作りへの一体感を感じるとともに音楽表現への意思統一ができた事がはっきりとわかりました。そして短時間の内に見る見る音楽的に充実し良くなるとともに合奏の楽しさを全員で味わうことができました。まさにすばらしい瞬間だったと私は思います。正味2時間弱の練習時間でしたが、メンバー全員がこのまま終わるのは「もったいない」と思いつつ練習を終えました。すぐに有志数人で、このまま終わるのは残念、夜の余興に出よう!と暗黙の了解ができ、新たにメンバーを募った結果、嬉しいことに余興への出演が実現したわけです。このときの雰囲気も素晴らしく、パーティーで聞いていただいた参加者全員から拍手をいただいたことも感激でした。


河口湖音楽祭初参加レポート(2010年10月河口湖音楽祭) 岡山県総社市 ピアノ 女性

今回初めて河口湖音楽祭に参加させていただきました。しかも今春入会したばかり、例会でさえ参加したことがない状態で。「室内楽をやりたい!」という熱い想いと勢いだけでエントリーしてしまいましたが、日を追うごとに動揺!!「誰も知らない方々の中で大丈夫だろうか、室内楽の経験が浅い自分が参加してよいのだろうか」― 日々の練習に追われながら不安と焦りが大きくなっていました。そんな気持ちを一掃してくれたのは河口湖で出会った皆さんが優しく親切であったから。気軽に声をかけて下さり随分心強く感じました。

さて、初日初合奏から衝撃の開幕。初めて会って初めて合わせて(限られた時間で)、どうして音楽ができあがるのだろう…と。また、大きな収穫もありました。それは「ソロを弾く時とは弾き方を変える」ということ。「分かっていると思っていただけ、やっているつもりなだけ」が露呈してしまいました。
C氏より「弦楽器と相性の良い音色」を丁寧に示していただき、2日目以降その音を目指したことは言うまでもありません。

また演奏だけでなく、その後の夜の会も一興。楽しいひとときでした。お名前だけ拝見していた方々、HPでお顔を拝見していた方々が実際に目の前にいてお話しているというだけで、ただただ舞い上がっている自分。皆さんのお話はどれも興味深く新鮮で時間が経つのが早く感じられました。

2日目からは先生との合奏。ブラームスPf5。それに向けて最高のメンバーがアレンジされていました。先生との一糸乱れぬ呼吸で心地よい音色のVn.N氏、透明感のある響きで音色も音楽もカッコ良いVa.K氏、優しく柔らかく、そして何よりも誠実な音色でみんなを包んでくれたVc.N氏。決して自己主張ではなく、ちゃんと音楽を解った上でその中で自分らしい音楽を奏でている皆さんでした。そこへVnの物集女先生が加わって下さり最高の弦楽サウンドが生まれていました。Pfはその音楽を感じて寄り添えばよい状態。2枠のレッスンは、心地よい緊張を持ちながらも充実した濃厚なものでした。フレーズや場面での気持ちの統一を図りながら細かく指導していただきました。先生からの簡潔で的確な指示は実に分かりやすかったです。先生の助言(弦)が入った瞬間、音が一層キラキラと輝きを放って織りなされていく様を体感し感動してしまいました。最初は高い壁を感じていた曲ですが、このメンバーで演奏できたことで、何か一歩進めた気がしています。本番はスリリングでエキサイティングな場面をも乗り越えて完奏。よい経験をさせていただきました。何度か音を合わせ音楽を重ねて演奏し終えた私たちには、ともに戦った仲間のようなある種の絆が芽生えていました。

今回、大曲3曲をいただきましたが、どれもグループの皆さんに恵まれ素敵な幸せな時間を過ごしました。また大変よい勉強にもなりました。3日間の楽しい音楽の時間はあっという間で、すべての皆さんに「ありがとう」と素直に言えるようになっていました。そして、また新たに真摯に音楽へ向き合っていく姿勢も生まれています。

迷っている方は思い切って参加あるべしです。この世界、経験しないと絶対人生損してますよ。


初参加者コーナーMozartP三564(2010/1/31年次大会) 東京都町田市 ピアノ 女性

APAに参加させていただいてから4年ほど経ちますが、名前を登録させていただいただけで合奏は参加したことがほとんどなかったのですが今年はモーツアルトのトリオで参加させていただきました。ヴァイオリンや声楽の伴奏はしたことはありますが合奏は今までほとんどやったことがないし、初対面の方とというのがどうもしっくりこなかったのですが、幹事の方がヴァイオリンとチェロの方で合奏してくださる方をご紹介いただき、うれしく思いました。この曲はAPAで知り合った方がトリオに誘ってくださったときに初めて合わせた曲です。APAのおかげでまた合奏できるのは何かの縁かなと思いました。この曲はモーツアルトらしさがちりばめられたとても楽しい曲です。当日まで楽しみで自分なりに練習していきました。チェロの方が慣れているベテランだったのでテンポや練習の仕方などは引っ張ってもらい、バイオリンの方も初めて演奏するそうでしたが練習してきてくださり、私が少し勉強不足な感じがしました。やはり合奏するには相当個人練習をしなければならないなと実感しました。また他の方の曲の解釈の仕方とか曲への想いなどをじかに感じることができて、合奏の楽しさを満喫することができました。チェロの弦を弓がこする音とかバイオリンのきらびやかな音色といかにピアノをうまく合わせるかということを考えて合奏しました。バイオリンやチェロの方がここはこうしようとか、ここはもう少し早いテンポがいいんじゃないかと気さくに提案してくださり、いろいろな角度から曲を考えることもできました。また、自分はこうしたいということは、まだ言えませんでしたが、そういうことも気づくことができ、一人で演奏しているときには得られない、音楽の深さを一段と知ることができました。あったこともない人同士ですが音楽を愛する気持ちは万人に通用するんだなと思いました。言葉よりもすばらしい経験ではないかと思います。


初参加者コーナーに参加して(2010/1/31年次大会) 東京都 ヴァイオリン 女性

40分があっという間に終わってしまいました。4人だけの四重奏(変な表現ですが)はまったくの初めてです。去年の夏からCDグレード例会に行っているのですが、必ず2人以上にしていただき、横で弾いている方を頼りに弾けるところだけ弾いているような感じですので、年次大会は聴きに行くだけと思っていたのですが、幹事の大橋さんに声をかけていただき、初参加者コーナーに挑戦することにしました。
 曲を決めれば、他のパートの方をアレンジしてくださるとのこと。Oさんも、1st Vnを私がやりますし、ゆっくりやりますからどうにかできると思うと言っていただいたので、モーツァルトの四重奏K156(2nd Vn)にしました。指が動かないので速いところは運動的に無理なのですが、スコア、パート譜をみながら CDを聴いて練習しました。それでも2nd Vnを聴き分けるのは難しかったです。当日は、自分のしていることがあっているのかどうかと思うほうに忙しく、他の方の音を聴くまでいきませんでしたが、どうにか一緒に終わることができたのではないかと思います。メンバーの皆さまありがとうございました。
 1 人で弾いていると音符の長さを自分の弾きやすいようにしている事がよくわかりました。弾けないところは勝手にリズムを変えてしまうのです。レッスンでも頭の中で歌ってそれを弾くようにとよく言われるのですが、弾けないと反対に頭のなかの歌を違うリズムにしてしまうのです。でも、合奏ではそうはいきません。弾けなければ飛ばしてでもあわせなければいけません。弾いてみて初めて楽譜がわかるとはこういうことかと思いました。


久合田緑先生との、ベートーベン弦楽四重奏第5番(2010/1/31年次大会) 神奈川県 チェロ 女性

APA歴は3年弱ですが、私にとっては、年次大会もゲストとの合奏も初体験でした。  少しドキドキしながら、まずは1週間前の事前練習を迎えました。ファースト代奏のFさんが大変和やかに練習を進めてくださり、セカンドのIさんヴィオラのKさんお二方の演奏とお人柄も素晴らしく、心から「このグループで良かった。」と思いました。この日に、当日は1楽章のみを見て頂くことを決めました。
 当日、先生は部屋に入っていらっしゃると同時に、私たち3人の間に空気のように入られました。「え?この気さくな方が先生?」と思う間もなくレッスンは始まり、座り位置や譜面台の高さの確認も、なるほどと思わされました。
 最初の音が出た瞬間に、先生の音楽に引き込まれると共に、私は非常に焦りました。CDと同じ妥協のないハイテンポで、置いて行かれないようにするだけで精一杯なのです。弦楽四重奏ではチェロがテンポを作り、チェロの上に3人に乗ってもらわなければと常々考えていたのに、それどころではありません。「待ってくださーい!」と、追いすがりたい気分でした。
 フレーズの受け渡しや終わらせ方、4人のタイミングの合わせ方、作曲当時のベートーベンの気持ちや時代背景、等々本当に盛りだくさんのレッスンでした。効率よく進めていただいたことで仕上がりも早く、最後はお互いの音を良く聴けるようになりました。時間に余裕があったので、急遽2楽章も合わせていただけて、うれしい限りでした。
 非常に印象的だったのは、久合田先生が最初に全員の名前を覚えられて、注意は全て名指しでなさったことです。とても心に響き、お人柄だなと感心いたしました。


初参加、この世界はオモシロイ!(2010/1/31年次大会)  埼玉県 ピアノ 女性(一般参加)

先日は、APAの年次大会に参加させて頂いて有難うございました。素晴らしいステージで演奏(注:「カルメン組曲」ピアノトリオ版)できてとても嬉しかったです。出番前、ソロで演奏する訳ではないのに、情けない程ドキドキして、トリオなんだから大丈夫と自分に言い聞かせて本番に臨みました。緊張して全く余裕がありませんでしたが、VnのKさん、VcのYさんのおかげで、無事最後まで演奏できた事、感謝しています。
 思い起こせば、1年前、近所のバイオリン初心者としてYさんと出会った事が、新しい音楽の世界(弦とのアンサンブル)への第一歩だったと思います。お話しているうちに、「あなたピアノも弾けるのか」ということで、伴奏・ピアノトリオへと発展した次第です。今までは、ミュージックデーターをBGMに一人でピアノを弾いて楽しんでおりましたが、生音とのアンサンブルは、難しさもありますが、楽しさ面白さは比べようがありません。
 年次大会当日は、スケジュールがびっちりで、関係者の方々はめまぐるしい一日だったことと思います。でも、みなさん「音楽大好き」感がどの会場にもあふれていて、一般の私も、どっぷり漬かってしまいました。綿密な進行表を片手に、迷路のような建物の中を走り回り色々な演奏を聞かせていただきました。岩崎洸さんのチェロの音色にシビれ、プロ顔負けの上手な方がたくさんいるのに驚き、楽しそうに演奏している姿に私まで楽しくなり……この世界はオモシロイ!
 

★年次大会ゲストとの合奏(2010/1/31年次大会)   神奈川県 ヴァイオリン 女性

私は今回、モーツアルトの「狩」の2ndを菅沼先生にご指導頂きました。このレッスンが、いかに貴重な体験であるかが、想像力の無い私は、実際にレッスンを受けるまで、ピンと来ませんでしたが、とても素晴らしい体験でした。短い時間の中で先生は、一人一人丁寧に、細かい所まで教えてくださいました。
 「狩」の中の2小節のフレーズを一人で弾いて先生に聴いて頂いたのですが、音色とニュアンスを変えて何回も弾きなおしていて、先生が「あっ、それつ。」、と仰いました。ああ、これなのかとわかりました。どういう風に弾くかを考えて弾いたら良いと、以前に人からアドバイスを受けた時は、そのことが良くわからなかったのですが、今回、本当に納得しました。
これからは、とても大変なことですが、例えば、色々な作曲家や曲についてかかれた本を読むことなど、今まで私は殆どしませんでしたが、色々なことをしてみようと思います。先生に指導された弓の弾き方に気をつけながら、レッスンの後半、先生の音をよく聴いて弾いていた時、あるイメージが広がってきました。それは、ヨーロッパの美しい音の世界とでも言ったらよいのでしょうか……。
 レッスンの後、別の先生のレッスンを受けた方とお話しをしていて、まずその方が口にされたのが、「なんだか、あっちの世界に連れて行かれた様だな…。」と言うのを聴いて、驚きました。ぜんぜん違うレッスンから、別の人間が同じ印象を抱いたのです。同じカルテットのメンバーだからねと、感動しました。

>>ページトップへ
>>体験談目次へ

エイパ体験談