入ってヨカッタ!APA体験談

エイパに入会・参加してよかったこと〜これからエイパへの入会・参加を考えている方々のために
以下は、エイパの会報や、ブログに掲載されたイベントや例会の体験談で、主に初参加者の投稿を中心に抜粋したものです。



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No.13 ロビー談義で弾き方のヒントを発見 (2005河口湖音楽祭)
 
指揮/ピアノ 神奈川県,男性 2007/03/24 (Sat)
朝食を終え、ロビーでのんびりしていると或る人が不思議な「物体」を見せてくれた。巻いた状態で鞄から出てきた紙鍵盤だが、何と音が出る! ロビーに居た人たちはこの不思議な「物体」に引き寄せられ、猫ふんじゃった等お決まりのデモ曲が演奏された。私もリストを弾いてみたがアルペジオから音が抜ける。あれ?どうした事か!他の方はちゃんと音が出る。どうも私の指フォームに要因があるようだ。私は昨秋から先生にフォーム指導を受け、手の重心を左右に外し指斜先で打鍵する事にした。これで指力差の影響なく粒揃いのアルペジオが弾けるのだ。教わった時は目から鱗、それまで6年間の独学では超えられなかった不均一問題がクリアできた。しかし「斜め打鍵」がこの「物体」には気に入ってもらえない。隣の方がご自分の習った事を話してくれた。「椅子を下げ手首を鍵盤淵に置き指を白鍵上に自然に横たえる。このフォームは手の自然形そのものだから力が要らず粒ぞろいで速く弾ける。」なるほど鍵盤は指腹が真っ直ぐに押しているからこの「物体」も素直に音を出してくれる。しかし指は立てて弾くものと思っていた私には「本当にこのフォームで弾けるのか?」と疑問が湧いた。彼は、夕方、ホールでのコンチェルト終了後に、実際にこのフォームで弾いてくれた。手のひらは白鍵に接触しそうな高さだが指の動きはしなやかに見えた。帰宅後、椅子をいつもより10センチ低くしてみた。最初は後ろに転がるような不安定感があったが慣れて来た。モーツァルトPコン13番の苦手部分を弾いて見ると、不思議なことに、弾きやすい!何気なく始まったロビーでの雑談から弾き方のヒントを見つけたのだ。この音楽祭はいつも熱心に(ある意味真面目で真剣に)音楽を楽しんでいる人々が「祭」という開放的な雰囲気で集まっているから、新会員で初参加の私でもすぐに談義に参加でき、他にも色んな発見ができた。

p.ink